めんの食感、色、生地物性に優れ良質多収の小麦新品種候補「東海103号」
要約 「東海103号」はやや低アミロースで、グルテニンの改良により生地物性が適度に強く、めんの食感に優れ、灰分が低く、粉色が明るく黄色味を帯び、日本めん用に適する。早生・短稈で倒伏に強く良質多収の軟質...
パンゴラグラス品種「トランスバーラ」を用いた黒毛和種子牛育成
要約 黒毛和種子牛育成試験において、粗飼料として暖地型イネ科牧草パンゴラグラス品種「トランスバーラ」の乾草を給与した場合、乾物摂取量、増体および発育はチモシーの輸入乾草を給与した場合と同等である。 ...
南西諸島向け永年採草用牧草極晩生ギニアグラス新品種「うーまく」
要約 ギニアグラス新品種「うーまく」は収量性、再生性および永続性に優れる。利用2年目および3年目の乾物収量は「ナツユタカ」比137および139である。また、利用期間中に出穂しないことから、品質が安定し、消化...
土壌施肥管理システムによる「ヒノヒカリ」への有機質肥料施用技術
要約 土壌施肥管理システムを用いた施肥設計を行うことで、有機質肥料を活用した水稲「ヒノヒカリ」の無化学肥料栽培あるいは減化学肥料栽培においても、食味を損なうことなく、慣行と同等、あるいは同等以上の収...
堆肥等による作物のカドミウム吸収抑制効果は土壌全炭素含量から判断できる
要約 牛ふん堆肥施用により大豆子実およびホウレンソウ地上部カドミウム(Cd)濃度が低下する。全炭素含量が低い土壌では堆肥等施用によるCd吸収抑制効果が高いため、土壌全炭素含量からその効果を判断できる。 キ...
地形連鎖系における水田下層土の脱窒特性とLAMP法による評価
要約 地形連鎖系における水田下層土の脱窒特性は層位により異なり、機能発現には窒素源あるいは炭素源の有無が関与している。また、下層土の脱窒活性は脱窒関連遺伝子を使ったLAMP法により評価できる可能性がある...
コムギの節間伸長期以降の湿害症状を指標とする耐湿性簡易評価法
要約 コムギの節間伸長期以降の耐湿性は、下葉の枯れ上がり程度及び穂の枯れ熟れ程度を指標とする観察調査により簡易に評価することができる。 キーワード コムギ、耐湿性、簡易評価法、節間伸長期、下葉の枯れ上...
愛知県の水田輪作ダイズほ場に侵入した帰化アサガオ類の種構成の推移
要約 愛知県の水田輪作ダイズほ場で問題となっている帰化アサガオ類の種構成は、2004~2008年の間に変化しつつあり、ホシアサガオが増加、アメリカアサガオが横ばいで、共に多くなり、一方マメアサガオ及びマルバ...
いもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を持つ極良食味の新品種候補系統「中部125号」
要約 「中部125号」は温暖地東部では中生の早に属する、中間型の水稲粳種である。陸稲「戦捷」からいもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を導入する際に、 pi21 座と密接に連鎖する不良形質をDNAマーカー選抜によって除...
要約 自然仕立てのてん茶園における、クワシロカイガラムシを対象とした冬期の薬剤散布は、株元から上向きに噴射する方法に、番刈り面から水平に噴射する方法を併用することにより、十分な薬液の付着が得られ、防...
要約 イチゴの2段式採苗システムは、低温寡日照期の栽培にも適するよう2段に配置した親株栽培ベッド及び1次ランナー子株を1節で切断する採苗法を組み合わせたシステムで、慣行比2~3倍の採苗が可能である。...
ミニカボチャ雌花着生節位に及ぼす育苗期最低温度の影響と直立式立体栽培法
要約 育苗期の最低温度や品種により雌花の着生節位が異なり、最低温度25℃では着生節位が高く、つる長が長くなる。ネットを利用した直立式立体栽培では、つるを斜めに誘引するとつる長を長くできる。 キーワード ...
単為結果性ととげなし性を併せ持つ促成栽培用ナス新品種「試交05-3」
要約 単為結果性ととげなし性を併せ持つナス新品種「試交05-3」は、年内収量、上物率、果実形質(果皮の光沢、日持ち性)に優れ、適応作型は促成栽培である。 キーワード ナス、新品種、単為結果性、とげなし性、...
要約 カーネーション萎縮叢生症では、栽培床の排水不良、有機物含量が高く低固相率・高液相率の土壌、土壌中の水分含量や肥料濃度の急激な変化が発症を助長する。 背景・ねらい 本症はシュートが萎縮し多数の側芽...
要約 夏秋系一輪ギクの新品種「愛知夏黄1号(仮称)」を育成した。本品種は対照品種より生育が旺盛で、満開時の花径が大きく、無側枝性を持つ。切り花の外観は茎葉にボリューム感があり、葉は光沢のある立葉で草...
要約 冬季のスパティフィラムの栽培において、午前0時から6時までを慣行の20℃とし、他の時間帯を15℃に暖房する変温管理および暖房容積を縮小するチャンバー暖房は、生育を損ねずに省エネルギーを達成できる。 キ...
ヒートポンプ・ハイブリッド暖房方式によるハウスミカンのコスト削減効果
要約 三重被覆した早期加温ハウスミカン栽培において、10馬力のヒートポンプを2台導入しハイブリッド運転することで、重油暖房のみと比較して重油は67.5%削減される。重油単価105円で、電気料金を含めて試算す...
要約 一文字整枝のコンテナ栽培イチジク「桝井ドーフィン」(3年生、結果枝6本/樹)の発芽直前から落葉直前までの乾物増加量は3813g、養分吸収量は窒素29.4g、リン6.6g、カリウム36.0g、カルシウム38.6g、マグ...
家畜ふん堆肥風乾物のECから現物堆肥のECを推定する換算式の提案
要約 風乾物1:水10条件で測定されたECから、現地において家畜ふん堆肥の評価・施用の目安として用いられている現物1:水10条件でのECを換算するための式を作成し、誤差平均約0.3dS/mで推定が可能である。 キ...
要約 名古屋種胚盤葉細胞凍結の従来法に対し、トリプシン処理後のボルテックスミキサーによるフラッシングによる細胞解離と凍結溶液中FBSの80%への増量と凍結時の細胞高密度化(1胚/25μL)で、融解後における細胞...