要約 開発した千鳥器具などを市販のポテトプランタに装着することで15cm幅の千鳥植えが行える。中粒の種馬鈴薯を対象とし、株間30cmの時、作業速度4km/h程度が可能である。栽植条間と爪の配置を換えることにより...
コムギのクラスI、クラスII低温ショックドメインタンパク質は低温応答に関与する
要約 コムギには3クラスの低温ショックドメインタンパク質が見出される。クラスI、IIは分裂組織に蓄積し、低温により顕著に誘導される。クラスIIIは種子特異的に検出される。クラスI、IIのクラウン組織における蓄...
コムギの新規強親水性天然変性タンパク質WCI16は耐凍性を向上させる
要約 コムギの低温馴化過程で誘導されるWCI16は強親水性タンパク質であり、タンパク質保護活性をもつ。WCI16を植物中で高発現されることにより、耐凍性を向上させることができる。 キーワード コムギ、低温馴化、...
要約 北海道のイネ品種群は、育成年次に応じて遺伝的に6グループに分化している。これらは、各グループの育成時に、本州あるいはアメリカに由来する品種を交配母本として活用したことに起因すると考えられる。 キ...
新たに同定したイネのアブシジン酸合成に関わるキサントキシン脱水素酵素遺伝子
要約 新規に同定したイネのキサントキシン脱水素酵素遺伝子産物は、ABA合成酵素としての活性を持ち、植物体内でのABA蓄積、発芽抑制および水分損失抑制機能を持つ。 キーワード イネ、ABA合成酵素遺伝子、キサン...
要約 穂ばらみ期耐冷性の強いイネは、耐冷性の弱い品種と比べて、低温処理後の葯における転移因子配列の発現変動が小さい。これを指標として、イネ品種の低温鈍感力(低温に過敏に反応しない能力)を定量的に評価す...
アブシジン酸によるイネの細胞周期および生育抑制を解除するサリチル酸の効果
要約 サリチル酸は、アブシジン酸(ABA)による細胞周期抑制タンパク質遺伝子の発現誘導を抑制することで、ABAによるイネの細胞周期とシュートの伸長抑制作用を解除する。 キーワード イネ、サリチル酸、アブシジン...
多収で高リン・低離水率のでん粉を有するばれいしょ新品種候補「北海105号」
要約 「北海105号」はでん粉原料用の主要品種である「コナフブキ」と比較して、でん粉重が多く、精製したでん粉はリン含量が高いが、離水率が低く従来と異なる特徴を持ち、新規用途の開発が期待される。また、ジ...
寒地黒ボク土における作物残さの一酸化二窒素排出係数と作物の種類の影響
要約 寒地黒ボク土畑において、作物残さの一酸化二窒素排出係数は、作物により異なるが、いずれもわが国の温室効果ガス排出量算定で使用されているIPCCデフォルト値1.25%より小さい。 キーワード 一酸化二窒素、...
既存のトラクタを最新の共通通信技術に対応させるための後付キット
要約 既存のトラクタに追加することで、ISO 11783規格に対応した最新のISOBUS作業機や日農工AG-PORT対応作業機と接続利用できるようにするための後付キットである。トラクタを更新せずに、ISOBUS・AG-PORT機器を...
ナス科対抗植物の短期間栽培によるジャガイモシストセンチュウ密度低減
要約 ナス科のSolanum peruvianumまたはハリナスビを、休閑緑肥として初夏に1kg/10a播種して60~80日間栽培すると、圃場のジャガイモシストセンチュウ密度は20%以下に...
要約 雌牛の繁殖性の改良指標として初回授精受胎率の遺伝的能力を評価するとき、未経産から2産までの初回授精受胎率の情報に初産305日乳量と空胎日数の情報を加えることで、初回授精受胎率の推定育種価の信頼度を...
国産ダブルローナタネ粕は大豆粕の代替として泌乳牛に給与できる
要約 圧搾での搾油後に生じる国産ダブルローナタネ粕は、カノーラ粕より脂肪含量が高く蛋白質含量は低いが、栄養価は大豆粕並みに高い。蛋白質のルーメン内分解は大豆粕より速い。脂肪含量が適切となる飼料設計で...
就農方式別の支援の充実に向けた「新規就農指導支援ガイドブック」
要約 独立就農、法人経由型就農、第三者継承の特徴と支援の要点を明らかにし、支援者向けに解説した手引きである。計画作成・診断ツールや経営管理チェックシート等の支援ツール、支援の先進事例もあわせて紹介し...
光源をもつ携帯型NDVIセンサによる秋まき小麦「きたほなみ」の茎数推定法
要約 光源をもち安価でかつ安定した測定が可能な携帯型NDVI(正規化植生指数)センサによる秋まき小麦品種「きたほなみ」の茎数の推定法を考案した。本手法により、これまで負担の大きかった初冬、融雪時の人力によ...
大豆の出芽期における冠水による障害軽減にアブシジン酸が関与する
要約 大豆の出芽期における冠水ストレスによる生存率低下は、アブシジン酸添加により軽減され、その軽減効果には糖代謝系およびユビキチンプロテアソーム系の抑制が関与している。 キーワード 大豆、出芽期、湿害...
要約 出芽期の大豆では冠水ストレスにより子葉中のシュウ酸カルシウムが減少し、細胞内のカルシウム応答性タンパク質が変動する。カルシウムの添加によりストレスが緩和されることから、カルシウム濃度の上昇がス...
DOG1相同遺伝子の発現強化によりコムギ種子休眠性を強めることができる
要約 コムギにおいて、遺伝子工学的手法を用いてDOG1相同遺伝子の種子胚での発現量を高くすることで種子休眠性を強めて発芽を遅らせることができ、発現量を低くすることで種子休眠性を弱めて発芽を早め...
要約 有明海ではタイラギ漁獲量の急減が著しく、全域で休漁に追い込まれている。また、浮遊幼生の出現も低調で初期稚貝の加入も急減していることから、資源増大のために親貝の育成技術や人工種苗生産技術の開発が...
要約 春季に採集されたマアジ稚魚の発生時期と成長過程を耳石日輪情報に基づいて明らかにし、夏から秋季に漁場に加入した未成魚の発生時期や成長過程と比較して、マアジ対馬暖流系群の資源構造を明らかにした。 ...