要約 海況が悪い季節においても高頻度観測が可能な水中グライダーの優位性を活用した海洋観測により、日本海の前線および冷・暖水域の水温・塩分の時空間特性を把握し、対馬暖流・極前線の流量を見積もることに成...
ダイズ後の水稲栽培の湛水はマメシンクイガ幼虫が死滅するのに十分な温度と期間がある
要約 マメシンクイガ幼虫の生存率は水没により次第に低下するが、その程度は温度と期間により異なる。代かき時から水没した場合、栽培初期に幼虫の生存確率は大きく低下する。水稲栽培の湛水全体では幼虫を死滅さ...
RNA網羅発現量データから機能遺伝子を選出する新規トランスクリプトーム解析方法
要約 本研究で開発したトランスクリプトーム解析方法は、RNA網羅発現量データを用い、目的とする表現形質にその発現量が大きく影響する遺伝子を、統計分析により選出するものである。この手法を用いることで、農...
要約 「はねうまもち」は寒冷地優良品種「ファイバースノウ」の「もち性」突然変異品種であり、麦飯の食感が優れるほか、健康機能性成分β-グルカン含量が原品種の1.4倍多い。栽培特性は「ファイバースノウ」...
反収900kg以上の多収米が安定収穫可能となる小型汎用コンバイン用の多収米収穫キット
要約 開発した多収米収穫キット(多収米用揺動選別部品と多収米用穀粒搬送部品)を小型汎用コンバインの標準部品と交換することにより、粗玄米収量900~1,000kg/10aの多収米を主食用米と同程度の精度と作業速度で安...
要約 日本海の重要底魚資源でありTAC制度の候補とされるマダラについて、日本海における集団の境界を、集団遺伝学的手法および分布調査により明らかにした。ミトコンドリアDNA...
要約 日本海における主要漁場の一つである陸棚浅海域の食物網構造を把握するため、能登半島西岸陸棚海域より主要ベントスとプランクトンの採集を行い、炭素・窒素安定同位体比...
省コストな増殖手法であるサケ発眼卵放流に適した河川環境の検討
要約 発眼卵放流は発眼期に達した卵を河床に埋設する省コストな増殖手法である。サケの発眼卵放流に適した環境を検討するため、環境要素を計測した河床へ発眼卵を埋設し、浮上期に至る生残を調べた。生残率は流速...
要約 ブリの来遊経路や空間分布の変動の要因を検討するため、流動構造の指標となる海面高度データを解析した。ブリの来遊期における海面高度の経年変動成分の第2主成分は、能登半島と佐渡島の沖合域における渦対...
要約 「あきあかね」は、食味が優れる水稲粳系統である。収量性に優れ、大粒で炊飯米の外観、なめらかさ、粘りにすぐれるため、中食・外食などへの利用が期待される。寒冷地南部では晩生に分類され、中生の主力品...
ダイズ品種「里のほほえみ」における不定形裂皮粒の発生量と開花時期の関係
要約 「里のほほえみ」の裂皮粒は不定形裂皮粒と線形裂皮粒に大別され、不定形裂皮粒が主要部分を占める。不定形裂皮粒の発生量と開花時期の間には高い負の相関が認められ、開花時期は「里のほほえみ」の不定形裂...
要約 水銀灯は白熱灯に比べ、多くのカメムシ種に対し強い誘引性を示し、その程度は種により異なる。果樹を加害するカメムシ類は特に水銀灯に強く誘引されるが、それは水銀灯が放射する紫外域の強い光強度に起因す...
簡易型GNSS記録装置を用いた水管理などの作業・移動経路調査システム
要約 位置ロガー(簡易型GNSS記録装置)を利用して取得した移動軌跡データを測定し、判別モジュールにより移動状態を判別することで、取水口の操作、圃場間の移動経路や時間を分離でき、新技術や集約化による省力化...
要約 「亜細亜のかおり」は、多収の高アミロース品種である。現在普及している「越のかおり」と同等の米麺加工適性を持ち、収量が3割程度多い。寒冷地南部では晩生に分類され、中生の主力品種「コシヒカリ」との...
高温登熟性および耐倒伏性に優れ、多収で縞葉枯病抵抗性の水稲新品種「にじのきらめき」
要約 「にじのきらめき」は、コシヒカリ熟期の良食味水稲粳品種である。高温登熟性、耐倒伏性に優れ、多収で縞葉枯病に抵抗性であるため、麦作地帯を含む地域において、特に大規模経営農家を対象に中食・外食向け...
イネ高温登熟障害において乳白粒の発生に関与するα-アミラーゼ遺伝子の特定
要約 登熟期の高温が米の外観品質を損ねるイネ高温登熟障害では、高温に遭遇した未熟種子の胚乳でα-アミラーゼAmy1A、Amy3C、およびAmy3D遺伝子が発現し、蓄積したデンプンを糖...
要約 胚乳デンプン難糊化性変異系統AGE1およびAGE2はデンプン分枝酵素BEIIb遺伝子の機能が低下しており、DNAマーカーを用いてインディカ米型デンプン合成酵素SSIIa遺伝子と組み合わせることで...
要約 「はねうまもち」は寒冷地優良品種「ファイバースノウ」の「もち性」突然変異系統であり、麦飯の食感が優れるほか、健康機能性成分β?-グルカン含量が原品種の1.4倍多い。栽培特性は「ファイバースノウ...
「はねうまもち」のもち性遺伝子を判別するDNAマーカーの開発
要約 「はねうまもち」は「ファイバースノウ」に突然変異処理を行って作出したもち性大麦系統である。DNAマーカー「dCAPS-waxy-Sac II」又は「dCAPS-waxy-Sal I」を使用することで、「はねうま...
発酵粗飼料用イネ品種「たちあやか」の採種栽培では穂肥の効果が大きい
要約 籾の少ない短穂性をもつ発酵粗飼料用水稲品種「たちあやか」の採種栽培においては、穂肥を多く施用することが採種効率向上に有効である。穂肥により一穂籾数および総籾数が増加し、比重選歩合と発芽率には影...