要約 「きんのめぐみ」は、東北地域中部では“中生の中”に属する粳種である。食味は「あきたこまち」並の良食味で、精米時に胚盤が残りやすい特性を持つ。耐倒伏性は強く、いもち病圃場抵抗性、障害型耐冷性、白葉...
要約 水稲種子を入れて口を横向きに折ったポリエチレン製袋を、40℃に設定した蒸気式育苗器に5日から7日間入れることにより休眠を打破できる。 キーワード 水稲、休眠打破、育苗器、発芽 背景・ねらい 東北農業研...
寒冷地における水稲品種「萌えみのり」の鉄コーティング種子湛水散播栽培
要約 寒冷地において直播向き水稲品種「萌えみのり」種子を鉄コーティングして湛水散播栽培することにより、一般品種の移植栽培並の収量、品質、食味となる。玄米60kg当たり費用は2009年度統計値の約80%となる。 ...
東北地域での低アミロース水稲品種の適作期を示す白米アミロース含有率推定法
要約 東北地域での低アミロース水稲品種において、DVR法による出穂予測と、登熟気温と白米アミロース含有率との回帰式により白米アミロース含有率が推定できる。玄米の白濁が少ない目標含有率を10~15%とすれば高...
東北地域での稲発酵粗飼料向け品種の湛水直播栽培における出穂予想マップ
要約 東北地域での稲発酵粗飼料向け品種「べこごのみ」、「夢あおば」の湛水直播播種時期に応じた出穂予想マップを、発育予測モデルとメッシュ気温データにより作成した。地域の気象に適した作期選択、作業計画策...
発熱を遅延させる過酸化石灰を用いた水稲種子の密封式鉄コーティング
要約 水稲直播栽培用の密封式鉄コーティングの仕上げに用いる焼石膏を種子重の5%の過酸化石灰資材に換えることにより、開封後の発熱を遅延させることができる。このコーティング方法による鳥害防止効果、苗立ち、...
要約 東北地域における水稲穂ばらみ期耐冷性基準品種を、従来の評価で最も強い“極強”より3ランク強い“極強11”まで選定した。新基準品種により“極強”より強い水稲品種・系統の耐冷性の評価が可能になる。 キーワー...
積雪地域におけるクロルピクリン剤を用いた晩秋期土壌消毒によるホウレンソウ萎
要約 積雪地域における晩秋期のクロルピクリンくん蒸剤による土壌消毒は、翌年の3月下旬まで被覆を行うことにより、夏期の土壌消毒と同等のホウレンソウ萎凋病に対する防除効果を示し、6~7月の連続作付けを可...
要約 エダマメ選別装置は、整列搬送機構と搬送ライン、光電センサで熟度情報を取得する形状検出部、莢の病虫害による傷害情報を取得する反射光検出部、情報処理装置、選別機構で構成される。作業能率は42~61kg/h...
要約 8月下旬~9月上旬に収穫できる中生エダマメ「あきたさやか」を育成した。この新品種は毛じが白、莢がきれいな緑色で外観が良く、県内の中生の主要品種より可販収量が多く、食味も優れる。 キーワード エダ...
分げつ期の気温経過が水稲生育と土壌アンモニア態窒素に及ぼす影響
要約 水稲の20年間の生育解析から、移植から7月初旬までの積算気温は寒冷地北部では高まる傾向にあり生育が早まる。高温で経過した場合は、水稲窒素吸収量の増加が最高分げつ期頃から小さくなり、土壌アンモニア...
斑点米カメムシ類畦畔防除における農薬飛散防止カバーによる飛散リスク低減
要約 斑点米カメムシ類の水田畦畔防除において、ジノテフラン液剤散布時にノズルに飛散防止カバーをつけることにより、隣接圃場のアスパラガスにおける残留基準値超過のリスクを低減することができる。 キーワー...
要約 1ha程度の大区画圃場で、出穂期6日前頃の畦畔にジノテフラン剤を1回散布すると、カスミカメムシ類成虫の水田内への侵入を抑制し、斑点米被害を回避できる。本防除法によるジノテフラン剤散布量は、通常量を...
育苗期防除とオリサストロビン・クロチアニジン箱粒剤の半量施用体系でいもち病と紋枯病を防除できる
要約 苗いもちへの育苗期防除とオリサストロビン・クロチアニジン箱粒剤の通常量の半量(1箱当た>り25g)施用の体系は、葉いもちの発生が少なく、穂いもちの防除を削減でき、紋枯病にも通常施用量と同等の防除効...
要約 日本のアカスジカスミカメの遺伝的多様性には地域間差があり、大きく3つのグループに分けられる。全国的な斑点米被害の増加は、各地域に土着の個体群の個体数増加の結果である。 キーワード 斑点米、アカス...
要約 還元土壌で生成される物質、二価鉄を土壌中に添加した際の水稲の出芽阻害程度には品種間差がある。出芽阻害を受けやすい品種は、水稲幼植物を二価鉄を含む水耕液で栽培した場合に地上部の鉄濃度が高くなる。...
水稲湛水土中直播栽培におけるピラゾレート粒剤の減量使用による雑草防除体系
要約 水稲湛水直播栽培において、落水出芽後の湛水時に、ピラゾレート粒剤を減量使用(1.5kg/10a)してノビエの発生を遅らせることで、一発処理除草剤の使用可能期間が拡大し、より十分な除草効果が得られる。 キ...
飼料用稲「べこごのみ」の湛水直播栽培によるWCS全刈り乾物収量10t穫り体系
要約 寒冷地北部の日本海側に適した飼料用稲新品種「べこごのみ」を用いると、大区画圃場におけるWCS全刈り乾物収量は、湛水直播栽培技術による9月上旬から中旬の収穫で10t/haの生産を安定して得られる。 背...
極大粒の水稲品種「べこあおば」は7年間平均で920kg/10aの超多収を記録
要約 水稲品種「べこあおば」は、寒冷地の極多肥条件において、7年間平均で坪刈り粗玄米重920kg/10aの超多収を示す。多収要因としては、千粒重が極めて大きいためにシンク容量が大きいことが挙げられる。 キーワ...
タイヌビエの抑草を目的とした飼料用稲湛水直播栽培の播種方式と目標苗立ち数
要約 東北地域の湛水直播栽培においてタイヌビエの残草量を減少させるためには、散播方式を採用し、飼料用稲の目標苗立ち数を210本/m2程度とし、播種後の完全除草期間を3日間程度に設定すると良い。 キーワード ...