要約 炒麦に含まれるアクリルアミド含有量の範囲は0.05 mg/kgから0.41 mg/kg、平均値は0.24 mg/kgである。丸粒形態の炒麦では、煮出す時間が長いほど浸出液に含まれるアクリルアミド濃度が増加する。炒麦を常温で...
暖地春まき栽培に適するだったんそば品種候補「九州D6号」の育成
要約 だったんそば「九州D6号」は、耐倒伏性に優れ暖地の春まきおよび秋まき栽培が可能であり、春まき栽培でより多収である。 キーワード だったんそば、春まき栽培、二期作栽培、わい性、耐倒伏性 背景・ねらい ...
要約 ダイコン葉、テンサイ葉などの植物葉部には有用脂質が高濃度含まれるものがあり、グルコシルセラミドおよび酸化安定性に優れるα-リノレン酸の抽出原料としての価値をもつ。 キーワード グルコシルセラ...
稲WCSと野菜及び加工を組み合わせた中山間集落営農法人の付加価値向上
要約 中山間集落営農法人では、主食用米の低価格、米の直接支払交付金の削減の下では、主食用米の作付を中止し、専用種を用いた稲WCSの作付面積や水稲作業と競合しない野菜の作付面積・加工量を拡大することによ...
要約 ごま「にしきまる」はセサミンとセサモリン含量が高い金ごま系統で、「真瀬金」より分枝が多く、収量がやや多い。 キーワード 金ごま、セサミン、セサモリン 背景・ねらい ゴマ(Sesamum indicum L....
茶品種「そうふう」のアロマプロファイルと香気を活かす生産技術
要約 茶品種「そうふう」の香気寄与成分のアロマプロファイルを作成すると花様、果実様の匂いが強い。香気を活かすには、硬葉は適さない。摘採前の被覆は行わず、蒸熱時間は短くする。 キーワード 茶、「そうふう...
LC-MS/MSを用いたトマトのオスモチン様タンパク質Protein NP24の定量法
要約 液体クロマトグラフタンデム質量分析装置(LC-MS/MS)と安定同位体標識内部標準ペプチドを用いることで、トマトのオスモチン様タンパク質Protein NP24を定量できる。 キーワード Protein NP24、オスモチン、ト...
要約 ESRスピントラップ法を利用して、油中に存在する活性酸素種の計測法開発を行う。油に光照射して発生する過酸化物由来のラジカルをESRスピントラップ法で同定定量することにより、POV、AV法と同様に、油の加...
要約 農研機構で開発された高機能性農作物に関する情報を集約し、利用しやすい形で食品関連の実需者や研究者等へ提供するデータベースを構築、Web上で公開する。本データベースは、地域農作物の機能性に着目した...
要約 稲わらおよびソルガム稈部は、米糠由来の市販品と同一構造のセラミドを高濃度含むため、セラミド素材の原料として代替利用できる。 キーワード セラミド、稲わら、ソルガム、バイオエタノール 背景・ねらい ...
国産ナタネ油の約5%はバイオ燃料製造を兼営する地場搾油である
要約 ナタネ市場は生産・搾油とも寡占状態にあるが、2003年以降、地場搾油と廃食用油回収・バイオディーゼル製造を兼営する小規模搾油所が増加しており、これらは国産ナタネ油生産全体の約5%を占めている。 キー...
日本のトマト品種改良は多収化させず、果実糖度を高めて水分含量は維持した
要約 日本のトマトでは品種改良による多収化はみられない。桃太郎系品種以外では果実の糖度と乾物率との間に強い相関関係がみられるが、桃太郎系品種では果実の乾物率当たりの糖度が高く、それ以前の品種よりも糖...
要約 近年、日本海でサワラやサゴシ(サワラの幼魚)が多く漁獲されている。サワラは高級魚として取り扱われるのに対して、サゴシは安価で、飼料として利用されることが多い。そこで、サゴシの有効利用を目的とし...
要約 2月に収穫し2か月間貯蔵したキャベツは、糖度やビタミンCが保たれるが歩留りは約6割に低下する。一方、4月まで栽培を延長したキャベツは、球重が約1.5倍になるが糖度とビタミンCが半減し、カットキャベツを...
有機栽培されたチャ生葉の窒素安定同位体比(δ15N値)の年次変動
要約 有機栽培と慣行栽培との間で、チャ生葉のδ15N値に有意な差が認められるのは、有機栽培開始3年後である。δ15N値は有機栽培茶判別標識の一つとして利用できるが、その値の...
要約 ホタテガイ、イカ等の水産加工残渣等から、高付加価値素材であるセラミド及びその誘導体を加工現場において簡便に抽出・濃縮する技術、すなわち粗製セラミド含有脂質抽出技術を開発した。粗製セラミド含有脂...
外観形質が良好で収量性の高いヤーコンの新品種候補系統「アンデスの乙女(旧系統名 SY237)」
要約 ヤーコン「アンデスの乙女」は株当たりの塊根数が多く、単根重も大きいため、収量性が極めて高い。また、従来品種と比べて裂根が生じにくい。塊根の皮色は従来品種にない濃い赤紫色で、表面は非常に滑らかで...
要約 非澱粉性多糖類は、澱粉ゲルおよび澱粉懸濁液に添加すると澱粉の消化を抑制する。その効果は非澱粉性多糖類の種類間で違いが認められるが、物理特性との直接的な関連性は認められない。 キーワード 澱粉消化...
シソ青枯病の二次伝染を防止する収穫機の刈刃殺菌のための効率的加熱手法
要約 加工用赤シソの収穫で問題となっている収穫機刈刃を媒体とした青枯病の二次伝染を防止するために開発した、刈刃押さえ板に電熱ヒータを組み込む加熱方式は、殺菌効果が得られる90℃以上に効率的に加熱でき、...
食品中の血糖値上昇抑制物質1-デオキシノジリマイシンの高感度定量法
要約 東アジア・東南アジアにおける伝統食品等に含まれ、食事後の血糖値の上昇を抑制する1-デオキシノジリマイシンは、高速陰イオン交換クロマトグラフィー・パルス電流検出法(HPAEC-PAD)を用いて、従来法より簡...