要約 開発した包装容器は伸縮性フィルムを展張した合成樹脂製の外装と汎用ホールトレーからなり、イチゴ等の軟弱果実の輸送に適する。従来の包装容器に比べ、果実の物理的傷害を1/4以下に軽減でき、簡易な包装形...
要約 有明海福岡県海域において、ガザミ脱皮後の軟甲個体(「ヤワ」・「寸(チョイ)」の2銘柄)の再放流効果を検証し、さらに、知見が少ない軟甲個体の移動生態を把握するため、標識放流を実施した。その結果、...
日本のタバココナジラミ集団の分布域と主要在来集団の簡易識別法
要約 従来法とバイオタイプJpLとNauruの簡易識別法を併用することで、日本に分布するタバココナジラミは、2侵入集団(バイオタイプB、バイオタイプQ)と2在来集団(バイオタイプJpL、バイオタイプNauru)の4集団が識...
「ミナミノカオリ」の開花期の窒素追肥量は開花期の葉身乾物重により推定できる
要約 パン用小麦品種「ミナミノカオリ」の目標とする子実タンパク質含有率を得るための開花期の窒素追肥量は、開花期の葉身乾物重により推定できる。 キーワード ミナミノカオリ、子実タンパク質含有率、開花期、...
暖地向きで良質な紫黒もちの水稲新品種候補系統「さよむらさき」
要約 水稲「さよむらさき」は、暖地に適する中生の紫黒もち系統である。耐倒伏性に優れ、玄米外観品質は「朝紫」より黒色の発色が良くやや優れる。玄米にアントシアニンを含むほか、一般のもち米より食物繊維、タ...
水稲の少量継続追肥では高温・寡照年でも収量や玄米品質が安定化する
要約 水稲の出穂前17日頃から出穂後10日頃の10~15回の窒素分施により、同量を穂肥1、2に分けて与える場合より1籾当たりの穂揃期の茎内非構造性炭水化物含量が増える。このため高温・寡照条件での登熟が高まり、...
要約 本システムでは、地下水を主な熱源とし、不足分を温風暖房機の排熱回収器とヒートポンプで補い、イチゴのクラウン部を15~23℃で制御する。本技術により連続出蕾性が向上し、冬季の草勢維持が可能となり、循...
要約 「おいCベリー」は、ビタミンC含量が「さちのか」の約1.3倍と高く、高糖度で食味に優れ、収量性が高く、促成栽培に適する。 キーワード イチゴ、ビタミンC、良食味、促成栽培 背景・ねらい 野菜類の健康維持...
九州北部の水稲大麦二毛作飼料生産での土壌窒素供給を踏まえた窒素施肥法
要約 九州北部の水稲大麦二毛作で飼料生産する場合、水稲「タチアオバ」で2.0t/10a、大麦「ニシノチカラ」で1.4t/10aの乾物収量を目標にし、対応する吸収窒素量をいずれも15kgN/10aとする。窒素施肥量は土壌から...
飼料用水稲大麦二毛作における牛糞堆肥の窒素肥効と窒素溶脱に影響する要因
要約 水稲作での牛糞堆肥の窒素肥効は腐熟が進んだ堆肥や早期の施用で低下するが、大麦作ではあまり低下しない。両作とも施用後に鋤込まないと窒素の肥効が低下する。窒素の残効は大麦作で低く水稲作で高い。二毛...
飼料イネの2回刈り栽培における1回目収穫時の刈り取り高さがTDNに及ぼす影響
要約 1回目収穫時の刈り取り高さを低くすると、2回目イネの葉鞘+茎の推定TDN含有率および2回刈り合計の葉鞘+茎の推定TDN収量は増加する。 キーワード 飼料イネ、2回刈り栽培、刈り取り高さ、可消化養分総量 背景...
水田でのアゼガヤの出芽抑制には代かきによる種子の埋没と湛水維持が重要
要約 暖地水田輪作地帯において問題となっている田畑共通雑草アゼガヤの出芽抑制効果は、代かきによって種子を土中に埋没させ、その後湛水を維持することで高まる。 キーワード アゼガヤ、出芽、代かき、湛水、田...
要約 開花期のコムギの切り穂の小花に赤かび病菌分生胞子を接種し、高湿度恒温条件で発病を促すことにより、小花から穂軸への褐変の拡大程度から赤かび病進展抵抗性を評価することができる。かび毒蓄積性には初期...
イネ品種「初山吹」由来の新規アルカロイドoryzamutaic acids B~Gの構造
要約 oryzamutaic acids B~G(2~7)は、イネ品種「初山吹」の胚乳に含まれる特異な含窒素複素環骨格を有する新規アルカロイドである。 キーワード 水稲、初山吹、アルカロイド、oryzamutaic acids B~G 背景・ね...
要約 暖地の新規需要米向けイネ品種「ミズホチカラ」「モミロマン」および「ルリアオバ」は、ベンゾビシクロンやテフリルトリオンにより、甚大な生育抑制と白化症状が生じるので、絶対に使用しない。「ミナミユタ...
要約 皮膜形成型樹脂と銅粉を混合したスクミリンゴガイ用忌避材を、スクミリンゴガイが棲息する河川・水路等の水面直上の壁(護岸・岸壁)に塗布することにより、スクミリンゴガイの水面上への移動が困難となり、産...
要約 二毛作水田では耕盤に粗大間隙が多く存在するため、飽和状態での耕盤透水係数は、水稲単作田より著しく高い。しかし、粗大間隙は不飽和状態では働かないため、砂含量が多い河川中流域灰色低地土や黄色土の不...
要約 春から秋の晴れ日の早朝にクロルピクリン剤で土壌消毒を行い、消毒後にトラクタで耕耘せず、洗浄した育苗箱で育成した苗を定植すれば、サラダナ根腐病の再発が遅れ、消毒後の2作または3作の収穫が可能になる...
要約 紫外線除去フィルムと薬剤防除を組み合わせた減農薬防除体系は、葉ネギの主要害虫であるネギハモグリバエ、ネギアザミウマおよびチョウ目害虫に対し高い防除効果があり、薬剤散布も慣行栽培に比べ大幅に削減...
要約 玉露および覆い下夏茶(覆い下栽培した二番茶)は、露天栽培の煎茶(一番茶、二番茶、三番茶)に比べてルテイン含量が高い。また、新芽の部位別では、下位葉のルテイン含量が高く、茎部の含量は低い。 キー...