要約 イネ黒すじ萎縮ウイルスはイネとコムギ、イタリアンライグラスへの感染率が高い。本ウイルスの媒介虫であるヒメトビウンカはこれら3植物上での生存率が高く、ウイルスに感染した植物を吸汁することでウイル...
ダイズ後の水稲栽培の湛水はマメシンクイガ幼虫が死滅するのに十分な温度と期間がある
要約 マメシンクイガ幼虫の生存率は水没により次第に低下するが、その程度は温度と期間により異なる。代かき時から水没した場合、栽培初期に幼虫の生存確率は大きく低下する。水稲栽培の湛水全体では幼虫を死滅さ...
クビアカツヤカミキリのフェロモン成分を利用したトラップに雌雄成虫が誘引される
要約 モモやウメなどバラ科果樹の害虫であるクビアカツヤカミキリの雄成虫から放出されるフェロモン成分は光学活性な構造を持つ(6R,7S)-(E)-2-シス-6,7-エポキシノネナールであり、合...
水耕栽培トルコギキョウの根腐病に対する、化学合成農薬の初の適用拡大
要約 防除効果と薬効成分の残留調査結果を提示することにより、NFT式循環型水耕栽培におけるトルコギキョウの根腐病に対して、これまで登録の無かった化学...
要約 スモモヒメシンクイは岩手県盛岡地域のリンゴ生産地帯に分布し、成虫は5~9月に連続的に誘殺される。早い世代はスモモやプルーンに寄生し、セイヨウナシ、イワテヤマナシ及びリンゴ果実へ寄生は9月以降に確...
要約 穂首いもちは、出穂後の日平均気温の積算気温50-300℃日の穂に、また籾・枝梗いもちは0-200℃日の穂に感染可能である。穂いもちの感染可能期間を出穂後の積算気温300℃日以内と見なすことで、イネ株内の感染可...
卵低温保存によるアカヒゲホソミドリカスミカメ同日齢個体の確保
要約 コムギ幼苗に産み付けられたアカヒゲホソミドリカスミカメの卵を24時間ごとに回収し、まとめて4℃に保存後25℃で保温することにより、4日間の低温保存で約2.5倍、7日間保存で約3.5倍の成虫および幼虫をそれ...
要約 ウワミズザクラ樹上で、クサギカメムシの卵から成虫まで各生育ステージが存在し、幼虫はウワミズザクラの果実を餌として成虫まで発育できる。 キーワード クサギカメムシ、ウワミズザクラ、寄主植物 背景・...
銀セラミックスを用いた大規模生産施設で利用できる養液の除菌技術
キーワード 銀セラミックス、循環養液、除菌、Pythium、Phytophthora 背景・ねらい 鉢物の生産施設では、Ebb & Flow方式などの底面給水栽培の導入により大規模化が進んでいる。このような施設では、養液の循...
要約 ヒートポンプによる夏季夜間冷房を行ったバラ温室では、温室内の温湿度が低下し除湿され、夜間のバラの蒸発散量は増加する。夜間冷房を行った温室で栽培したバラは、日持ち日数が長くなり、観賞期間中の灰色...
メタアルデヒド剤トラップを用いたチャコウラナメクジの生息密度および防除効率の推定
要約 等間隔に配置したメタアルデヒド剤のトラップを用いて誘殺数を短期間に連日測定し、除去法を用いて 解析することにより、チャコウラナメクジの生息密度、防除効率等を推定できる。 キーワード チャコウラナ...
要約 カーネーションうどんこ病は、花蕾がく筒への接種試験により抵抗性の品種間差異を検定でき、調査した41品種の中には抵抗性品種が複数存在する。抵抗性品種では病原菌侵入に対してパピラ形成等の抵抗反応が見...
要約 新しい切り花用バラの有望品種として「99-186-1」を交雑育種により育成した。花色は弁縁が明るく濃いピンクで、弁の中央部より下が薄いピンクとなるぼかし。花形は剣弁高芯の整形咲き、花弁数は30枚...
要約 セイヨウナシには、黒斑病に対する明確な品種間差異があり、‘ル・レクチエ’、‘ゼネラル・レクラーク’の芽、葉および果実が発病する。これら罹病性品種の発病は、剪定枝、腐敗芽等の伝染源の除去とAlternaria...
要約 バラの新葉や蕾を加害するバラハオレタマバエは、5月~10月に発生し、夏期に 1~1か月半の被害の発生しない期間がある。ネオニコチノイド系殺虫剤の効果が高い。 キーワード バラ、バラハオレタマバエ、...
要約 バラの新養液栽培システム導入のためには、実証試験等で普遍的な技術効果を認識させるとともに、技術面では養液で媒介する病菌の防除対策や養液組成の乱れを示す指標作成等の対策を講じることで、導入の可能...
要約 本県でのカーネーションの起き上がり仕立て栽培は早期定植では台風被害を受けやすいため、10月定植が良い。また、栽培品種は早生~中生品種の「ソネットブラボー」「エチュード」「アルテア」などが適する。...
イネ内穎褐変病に対する薬剤の効果とオキソリニック酸粉剤の時期別効果
要約 開花期に感染する内穎褐変病に対して、オキソリニック酸粉剤が優れ、この薬剤を用いた散布時期別の防除効果は、出穂期を中心に前後1週間内の散布であれば実用的である。 キーワード 内穎褐変病、散布時期、...
要約 国内では発生が認められていなかったカーネーションうどんこ病が、高知、長野、宮城県で発生した。本病害の発生には品種間差異が認められ、また、セキチク等、他のナデシコ属植物にも感染が確認された。 キ...
クモ類の捕食が寒冷地水田内のツマグロヨコバイ密度に及ぼす影響
要約 水田内のクモ類は6月中旬頃から増加し、8月下旬には株当たり2~4頭程度に達する。優占種はキバラコモリグモである。クモ類の捕食によって水田内のツマグロヨコバイの発生は抑制される。 キーワード クモ類、...