水稲の無代かき栽培および疎植導入時の温室効果ガス排出量評価(LCA)
要約 水稲の慣行栽培技術と新規導入技術(無代かき・疎植)の環境影響評価(LCA)を行うと、秋田県の無代かき栽培では温室効果ガス排出量が主に田面からのメタン発生量の減少により約30%削減されるが、疎植の効果はわ...
中山間水田作での飼料用米直播、大豆晩播と用排水技術による所得効果
要約 中山間集落営農法人の水田作において、飼料用米の鉄コーティング湛水直播、除草体系を改善した大豆「あきまろ」の晩播栽培、地下水位制御システムを...
ブラインシュリンプ卵は天敵タイリクヒメハナカメムシの代替餌として利用できる
要約 捕食性天敵タイリクヒメハナカメムシの飼育・生産は、通常高価なスジコナマダラメイガ卵が用いられるためコストがかかる。安価な代替餌ブラインシュ...
要約 登熟期の気温に対する単位日射量当たり収量の反応には多収品種間で差が認められる。両者の関係からみた登熟適温はインド型品種「北陸193号」および「...
要約 屋内の水槽で飼育した場合のクルマエビの自然交尾率は、野外養殖池での飼育に比較して非常に低いことが知られている。交尾率と水槽内音響との関係に...
カキ「富有」におけるカキノヘタムシガ第1世代幼虫の防除適期は満開10日後である
要約 カキノヘタムシガの第1世代幼虫がまだカキの芽から果実に移動していない「富有」の満開10日後を防除適期と設定することにより、「富有」の生育状況が平年と相違しても被害を効果的に抑制できる。 キーワード...
縞葉枯病抵抗性で良質良食味の水稲新品種候補系統「中国209号」
要約 「中国209号」は、温暖地西部では"やや早"熟期の粳系統である。「朝の光」よりも高温登熟性に優れ、良食味・多収であり、縞葉枯病に抵抗性である。群馬県の二毛作地帯を中心に主食用品種として作付けされる...
縞葉枯病抵抗性で糖含量が高い稲発酵粗飼料専用品種「つきすずか」
要約 「つきすずか」は、「たちすずか」と同様に牛に消化されやすい茎葉の割合が高く、サイレージ発酵に必要な糖含量が高い。縞葉枯病に抵抗性であるため、稲麦二毛作地帯などの縞葉枯病が発生しやすい地域での稲...
要約 水稲「ふくのこ」は温暖地西部において“やや晩生”に属し、縞葉枯病抵抗性を有する高アミロース米品種である。アミロース含有率が27%程度で、製麺適性が高い。日本型品種の粒形であり、一般的な...
周年親子放牧により子牛生産コストを半減する繁殖経営の生産管理と経営対応
要約 労働時間の7割低減と生産コスト半減を実現する肉用牛繁殖経営の要点は、放牧用地の団地化と定置方式による周年親子放牧、1日2回の集畜と個体管理、高い牧養力を維持する草地管理、コントラクターとの連携に...
搾乳ロボットと飼料生産等の外部化による酪農収益性向上の可能性と条件
要約 ロボット等による搾乳および飼養管理の省力化と飼料生産等の外部化等により、夫婦1世代で経産牛約120頭の飼養と収益性の高い酪農が可能となる。ただし、高泌乳牛飼養となるため収益確保にはICT等を活用した...
短稈で耐倒伏性に優れ飼料用米生産に適した水稲新品種候補系統「みなちから」
要約 水稲「みなちから」は、温暖地西部において出穂期は"中生"、成熟期は"やや晩生"に属する縞葉枯病抵抗性の粳系統である。大粒で玄米外観品質が劣り、一般食用品種との識別性がある。短稈で耐倒伏性に優れ、粗...
要約 餌となる害虫などの種特異的なDNA塩基配列(ミトコンドリアDNAなど)を利用したプライマーを作成し、PCR法を行うことにより捕食性天敵の圃場での捕食歴を調査することができる。捕食性天敵の評価や新しい天敵...
ISO11783に準じた通信フォーマットで作業機を操作できる共通リモートコントローラ
要約 農用車両通信規格ISO11783の通信フォーマットを用い、作業機ECU(電子制御装置)から、作業機制御用の数値入力項目とその通信様式などの設定情報を送ることで、異なる作業機の操作や情報表示ができる簡易で汎...
難防除雑草マルバルコウ防除のための大豆品種「あきまろ」狭畦晩播栽培体系
要約 マルバルコウ多発圃場でも晩播適性大豆品種「あきまろ」の30cm狭畦の晩播栽培を行い、FOEASにより苗立ちを確保し、適期に土壌処理剤、選択性茎葉処理剤の全面散布、非選択性茎葉処理剤の畦間株間散布を実施...
DNAマーカー分析によって明らかになった日本の養殖クルマエビの近交度
要約 継代が重ねられた養殖クルマエビにおける近親交配の程度を調査するため、DNAマーカーを用いて近交度を分析した。養殖エビの近交度は全体的には天然エビと同程度であり、近親交配は顕著には進んでいないと考...
要約 平坦農地での利用が前提である拍動灌水システムは、水位調整タンクの利用により、棚田跡地のような段差のある圃場にもおいても灌水作業を自動化できる。各段の既存配管を活かして、散水設備を低コストで本シ...
高糖分WCS用稲を微細断し高密度輸送・サイロ調製する収穫体系
要約 高糖分WCS用稲「たちすずか」などを長稈対応微細断収穫機(ワゴンタイプ)で収穫し、ダンプトラックで飼料基地や牧場まで高密度輸送し、バンカーサイロなどで調製する体系により、片道輸送時間20分~30分の近...
要約 小麦「せときらら」は、製パン性に優れ、多収である。日本めん用小麦品種「ふくほのか」に製パン性が向上する高分子量グルテニン遺伝子Glu-D1d、低分子量グルテニン遺伝子Glu-B3h、硬質性...
赤かび病菌感染コムギにおいて濡れ時間はかび毒蓄積リスクの評価指標になる
要約 かび毒(デオキシニバレノール、DON)は、感染後の濡れ時間に応じてコムギに蓄積するため、濡れ時間はかび毒蓄積リスクの評価指標になる。濡れ時間とは、雨による濡れ時間と結露による濡れ時間の合計である。 ...