要約 日本の広葉樹林に大きな被害を与えているナラ枯れ。その被害地を前年に予測し、病原菌の運び屋カシノナガキクイムシをつかまえる「おとり木トラップ」を設置し早期に被害を防除するシステムを開発しました。...
要約 デキサメタゾンとプロスタグランジンを用いて分娩誘起したホルスタイン初産牛に対し、子牛の娩出後にオキソアラキドン酸を注射すると後産停滞が回避できる。また、本法の昼分娩確率は約8割であり、畜産農家...
要約 茎葉型の飼料イネ専用品種タチアオバの茎葉TDNは冬季でも高く、晩植、出穂期追肥、ストリップ放牧により、水田10aあたり180日頭以上の牛の放牧飼養が可能であり、耕種農家の冬季就農機会確保と畜産農家の家...
カンキツ台木の枝内水分通導性を利用した樹冠拡大能力の早期予測法
要約 5か月齢の台木実生の枝内水分通導性は、その台木を用いたカンキツ樹の幹周と相関が高く、これにより台木として利用した場合の穂木品種の樹冠拡大程度を早期に予測することができる。 キーワード カンキツ、...
DNAマーカーに基づくエクセルベースの親子判別ソフトウェアの開発
要約 DNAマーカーを用いた親子判別は、栽培漁業や養殖における人工種苗の遺伝的多様性を正確に見積もるために必要不可欠な解析である。本研究では、煩雑な親子判別を汎用ソフトのエクセル上で容易に行うことので...
健全種子を生産し更新を確保するための熱帯有用樹種セラヤの繁殖特性
要約 マレーシアの丘陵フタバガキ林の優占種で主要な林業樹種であるセラヤについて、一斉開花時に遺伝子解析によって種子の父親を決定した。繁殖モデルを開発して同樹種の花粉散布距離の短さおよび小径木の花粉生...
反芻動物のアルボウイルスを媒介するオーストラリアヌカカは九州に広く分布する
要約 国内では、南西諸島にのみ常在すると考えられていた、アルボウイルス媒介種のひとつであるオーストラリアヌカカCulicoides brevitarsisは九州に広く分布し、牛舎に隣接した放牧地で繁殖している。 ...
要約 持続性エストロジェン製剤であるエストラジオールプロピオン酸エステルとプロスタグランジンF2αを用いると、簡便にブタの発情周期を同期化できる。また、本法は、養豚農場においても発情同...
成熟培地へのメラトニン添加は、ウシ未成熟卵子の体外成熟率を向上させる
要約 無血清体外成熟培地への10~50ng/mlのメラトニン添加は、ウシ卵子の核成熟、卵丘細胞の膨化を促進するとともに、成熟卵子のミトコンドリアの分布パターンを変化させ、活性酸素量を減少させる。 キーワード ...
無病苗定植と圃場内および地域一斉防除によるグリーニング病の発生抑制
要約 カンキツグリーニング病常発地域において、無病苗の定植後に媒介虫ミカンキジラミの地域一斉防除と圃場内の慣行防除を継続すると、定植後5年経過してもシークワーシャーにおける同病の発生は低頻度にとどま...
要約 水田放牧には、放牧管理者の怪我等のリスク、家畜自体のリスク(転落等の事故、栄養低下、熱射病等)、地域農業や地域社会に影響を与えるリスク(牛脱柵による農作物盗食や交通事故等)があり、各リスク顕在化の...
要約 分娩後の乳牛では、高泌乳化に伴って人工授精開始時期の発情行動が微弱化している。また発情回帰後に再び無発情に戻る例も、総頭数に対して15%、無発情排卵総数に対して13%存在する。さらに早すぎる初回発情...
マーカー遺伝子を用いて閉鎖された家畜集団の遺伝的性質を明らかにする
要約 マーカー遺伝子を用いることにより血統記録のない家畜集団においても近交係数の推定が可能であり、また遺伝子の多面的発現など複雑な働きが発見できる。 キーワード マーカー遺伝子、近交、繁殖性、閉鎖群、...
2007年に実施された牛白血病ウイルス(BLV)浸潤状況調査
要約 全国各ブロックから7県の協力を得て、6ヶ月齢以上の牛5,420頭のBLV浸潤状況調査を行ったところ、25年前に比べて乳用牛で約8倍、肉用牛で約2倍の抗体陽性率の上昇がみられた。 キーワード 地方病性牛白血病、...
林内放牧牛が食べる木本類は抗酸化能が高く、血漿中抗酸化能が向上する
要約 林内放牧牛によって採食される木本類の多くはイネ科草類より抗酸化能が高い。また、木本類の採食頻度が増加する放牧2ヵ月目以降の夏季から秋季にかけて、林内放牧牛の血漿中抗酸化能が向上し、草地放牧牛と...
要約 シロイヌナズナ由来の不良環境耐性遺伝子DREB1Aを遺伝子組換え技術により導入したサトウキビは乾燥ストレス耐性を示す。 キーワード 遺伝子組換え、乾燥ストレス耐性、サトウキビ、バイオマス資源作...
要約 本州中部の落葉広葉樹二次林は、採食可能な飼料資源が量的・質的に不安定であるが、不足を補う小面積の牧草地を組み込むことで飼料資源は安定し、夏季放牧牛の体重維持が可能となる。 キーワード 落葉広葉樹...
要約 寒地型牧草を利用した小規模移動放牧方式により、30aの圃場で、春から夏までは3頭、夏から秋までは2頭の黒毛和種肥育素牛を放牧することができ、補助飼料無給与で全期間平均0.69kg/日の日増体量を得ることが...
要約 ハダニの主要な土着天敵であるキアシクロヒメテントウ、ヒメハダニカブリケシハネカクシ、ハダニアザミウマは、餌であるハダニがいない場合でもショ糖を摂取することで長期間生存でき、再びハダニを摂食した...
要約 トレニアの培養植物の維持管理において、培地の糖をトレハロースにすることで、スクロースの場合の2倍以上の期間(最大2.5か月間)、植物体を健全な状態で維持できる。それにより、維持管理に掛かる時間・経費...