要約 ウメ産地で2000年に広範囲に発生した収穫期の果実障害は、灰色かび病菌の感染によるものであるが、従来の灰色かび病と発病時期、症状が異なる。6月上中旬に低温多雨に経過すると発生する。 キーワード 灰色...
要約 ミカンキイロアザミウマは、カキやカンキツ園内の雑草で越冬でき、春~秋には園内の多様な雑草で増殖し、除草後は隣接園に移動分散を繰り返しながら個体群を維持している。 キーワード ミカンキイロアザミウ...
要約 エンドウつる枯細菌病保菌種子に対して、次亜塩素酸ナトリウム液の浸漬処理に比べ、乾熱処理は殺菌効果が高い。55℃1~2日の乾熱処理による種子消毒は種子発芽に対する影響が少なく、殺菌効果が優れる。 キー...
砂質土壌でのカーバムナトリウム塩液剤の低濃度多量散布による土壌消毒
要約 砂質土壌でカーバムナトリウム塩液剤を200倍に希釈し、10a当たり12m3 散布(原液60L/10a)する低濃度多量散布は、ショウガ根茎腐敗病及び雑草の防除に有効である。 キーワード 砂質土壌、カーバムナトリウム...
要約 ウメ樹「南高」において着果結実を促進すると、年間乾物重増加量の約4割、6月中旬から7月上旬の果実収穫時の樹体に含まれる水の半分以上を果実が占める。 キーワード ウメ、果実生産、養水分バランス 背景・...
和歌山県日高南部地区における漁礁ブロックタイプ別の蝟集状況調査
要約 漁礁ブロック類型化を目的とし、漁礁ブロックタイプ別の蝟集状況調査を行うため、水中テレビ(ROV)を用いて、既設漁礁ブロックにおいて蝟集魚を調査した。 背景・ねらい 多種多様な漁礁ブロックが開発され...
要約 栽培中の種子系品種「ソピア」の中から個体を選抜、組織培養によって増殖し、新品種「スイートライラック」を育成した。本品種は、明紫・淡紫複色、高性、多花房の早生品種で、9月上旬定植で11月上旬から収...
スターチス・シヌアータ培養苗の低温処理と冷房育苗による抽だい開花促進
要約 スターチス・シヌアータの培養苗は、発根順化後に低温処理(2℃、30日、明条件)を行い、その後冷房育苗を行うことにより抽だい開花が促進され、採花が10日~30日早くなり、年内採花本数が増加する。低温処理...
要約 12~1月播きの半促成栽培における「紀州ししとう1号」のハウス栽培の誘引整枝法として、中央に主枝2本、外側に主枝2本を誘引する新改良主枝4本仕立て法が従来の外側4本慣行誘引法に比べて収量性が高く、作業...
カンキツにおけるDIG-AFLP法を利用した雌性不稔品種特異バンドの検出
要約 RAPD法より再現性が高く、シークエンサーやRIを必要とせず、より簡便なnon-RIシステムを利用したDIGーAFLP法の開発を行い、カンキツ「無核紀州ミカン」雌性不稔品種特異バンドの検出に利用する。 背景・ね...
要約 PGPRであるPseudomonas putida CA21株を接種したトウガラシの育苗に、ピートモス・パーライト混合培養土を用いる場合、Ca/Mg比の高い石灰資材でpHを6.0前後に矯正すると苗の生育が優れ、菌接種による生育促...
要約 スギ球果着生量の代用としてスギ花粉飛散数を用い、チャバネアオカメムシの越冬密度および翌年初夏における果樹カメムシ類の誘殺数の予測が可能である。 背景・ねらい 果樹カメムシ類の発生量は増殖源であ...
夏季のキュウリハウス栽培における微小害虫の侵入経路と防虫ネットによる侵入防止技術
要約 アブラムシ類等の微小害虫は侵入高度が1m付近と低く、キュウリハウス内へは主に側窓換気部から侵入する。その対策として、側窓部に目合い0.5~0.75㎜の防虫ネットを被覆すると侵入防止され、天窓換気により...
近紫外線除去フイルム被覆ハウスにおける天敵放飼によるトマトハモグリバエの防除
要約 害虫の侵入防止効果が高い近紫外線除去フィルムを被覆した施設栽培ミニトマトに寄生蜂イサエアヒメコバチを放飼すると、トマトハモグリバエに寄生して発生及び被害を抑制する。 背景・ねらい 施設栽培トマ...
エンドウ褐紋病菌のベンゾイミダゾール系薬剤耐性菌の発生と代替薬剤
要約 エンドウ産地より分離されたエンドウ褐紋病菌よりベンゾイミダゾール系薬剤の耐性菌が確認され、耐性菌率は72%と高い。現地の防除試験においても同系薬剤の防除効果の低下が認められる。代替薬剤としてはト...
要約 モモせん孔細菌病の発病は、強風雨(風速10m以上)で生じる傷によって助長される。防風ネット(網目4mm、高さ4m)または防風樹を設置することにより、園内の相対風速は防風ネット、防風樹からの距離とともに減少...
ヤノネカイガラムシに対するブプロフェジン水和剤の防除効果低下と代替薬剤
要約 カンキツ類のヤノネカイガラムシに対し、ブプロフェジン水和剤の防除効果の低下が初めて確認され、代替薬剤として97%マシン油乳剤200倍、イソキサチオン乳剤1000倍、DMTP乳剤1500倍やクロルピリホス乳剤1000...
要約 ウメの幼木では、4月以降の着果数が多いと、新梢や細根の新生栄養器官に占める乾物割合が低くなり、徒長枝発生本数も減少する。成木では、樹冠占有面積当たりの着果数が70果/m2 以下で前年に比べて徒長枝数...
要約 ウメ「南高」では、果実及び新梢成長期の施肥窒素が樹体への吸収移行に優れ、翌年発生する新生器官中の窒素量の約10%を占めるため、5月施肥が優れる。 背景・ねらい ウメの高位安定生産技術を確立する一環...
要約 冬季の間引きせん定による着果過多と夏期の土壌乾燥は、ウメの樹勢低下の要因となり、これらの相乗作用により樹勢は数年で著しく低下する。 背景・ねらい 近年、県内で多発しているウメの生育不良は、間引...