要約 輪換畑の水稲跡小麦栽培に対する石灰窒素入り肥料の施用は、生産性の向上とともに、暗渠排水からの窒素流出負荷削減が図れることを現地実証した。また、後期追肥を組み合わせた施肥体系により、子実粗蛋白含...
非病原性Fusarium 属菌によるキュウリ灰色かび病の発病抑制
要約 地表面に米ぬかを散布した施設内のキュウリ花弁および散布土壌から分離したFusarium 属菌にはキュウリ灰色かび病に対し抗菌性を示すものが数菌株認められる。その振とう培養菌体散布により灰色かび病の発病...
要約 アカスジカスミカメの加害によって発生する斑点米の一つである「尻黒粒」の水田内発生分布は、水田外周部に発生が多く、中央部では少ない。 背景・ねらい 近年、全国的に斑点米カメムシ類の加害による斑点米...
要約 日平均気温が14℃になる頃に、粉状のなたね油粕を、箱当たり45g混和した床土に播種し、加温出芽後に、ペレット状のものを、箱当たり60g施用した苗床で、苗代ビニルトンネル育苗すると、播種35日後まで高い...
要約 小麦「農林61号」では、出穂後10日追肥により粗蛋白含有率が向上するが、出穂前7日追肥と組み合わせて施用すれば、収量も向上する。粗蛋白含有率の増加程度は、施肥窒素4kg/10aで約2%である。 キーワード ...
ヨシへのイネグルタミン合成酵素遺伝子(GS2)の導入と形質転換体の作出
要約 水生植物ヨシの窒素吸収能の遺伝的改良のため、イネから単離したグルタミン合成酵素遺伝子をヨシに導入した。その結果、128個体の形質転換体を作出することに成功した。 背景・ねらい 近年、ヨシ(Phragmite...
要約 露地の小ギク(8月から11月咲き)の直挿し栽培では、挿し穂の発根剤処理と直挿し後にべたがけ資材により被覆を行うと、慣行栽培と同程度の開花時期と切り花品質が確保できる。 背景・ねらい 輪ギクの施設...
要約 脱脂処理をしない捕獲外来魚の加熱乾燥粉砕処理物は、トマトや軟弱野菜の施設栽培に有機質肥料として利用できる。窒素は無機化が速く、基肥、追肥として無化学肥料栽培の施肥体系に利用でき、新たな有機性資...
要約 130℃で9~10時間温風乾燥処理した厨房残さの、平均的な栄養価はDCP10.5%、TDN84.2%で、3カ月の常温保存では成分含量や物理性に変化は見られず、豚用飼料原料としての配合利用が可能である。ブタの発育成績と...
要約 乳用牛尿汚水を無希釈で曝気処理する場合、前処理で汚水中のSSを固液分離機で物理的にできるだけ除去することとBOD容積負荷量を0.25kg/m3日とすることで、腐植質資材の有無にかかわらず、BOD、SSの除去され...
アグロバクテリウム法によるヨシへのGUS遺伝子の導入と形質転換体の作出
要約 ヨシのカルス培養系を用いて、アグロバクテリウム法によりGUS遺伝子を導入し、形質転換体を作出した。 背景・ねらい ヨシは湖沼等の自然生態系の保全に有益な植物であることが知られており、近年、これら...
要約 横溝ロール式の側条施肥機を装着した田植機および湛水直播機を用いる場合、作業前に、肥料のかさ密度に応じた繰り出し特性を把握し、これに基づき施肥量を設定すれば、より正確な施肥が可能になる。 背景・...
要約 「ゆめおうみ」は、「日本晴」と同じ施肥体系で安定多収栽培が可能である。白米蛋白含有率6.5%以下とするためには、穂肥を出穂前25日に10a当たり窒素成分3㎏以下とする。穂肥増施は、良質粒率とHON値が低下...
要約 短強稈で倒伏抵抗性が大きい「ゆめおうみ」は、日平均気温が15℃を下回る4月下旬に播種する湛水土中直播栽培にも適応できる。苗立数はm2 当たり60~110本、 穂数はm2 当たり400~450本の範囲で、収量は10a...
要約 「秋の詩」の施肥は、10a当たり窒素成分量で全層施肥においては基肥2~3㎏、最高分げつ期追肥2㎏とし、側条施肥では肥効調節型肥料で基肥3~4㎏とする。そして、穂肥は3~4㎏を出穂前25日と出穂前18日に分...
要約 中粗粒灰色低地土水田における土壌・施肥管理等の異なる2圃場からの年間を通じた窒素の差引排出負荷量は、0.1,0.7kg/ha、リンの差引排出負荷量は、3.9,4.7kg/haであった。 背景・ねらい 本県では、様々...
中多雪平坦地域におけるグラウンドカバープランツの畦畔植栽による斑点米低減技術
要約 畦畔のグラウンドカバープランツ植栽は、雑草の発生抑制効果の他、田園風景の修景効果があるが、さらに、斑点米カメムシ類の発生抑制効果もあり、同植栽圃場での斑点米混入率が低減する。中多雪平坦地域では...
要約 イネ種子伝染性細菌病である、もみ枯細菌病(苗腐敗症)、苗立枯細菌病、褐条病に対し、60~62℃・10分間処理の温湯浸漬が有効である。 背景・ねらい 環境への負荷軽減と農産物の高付加価値化の視点から、...
要約 短梢せん定栽培におけるジベレリン処理の有無による、4倍体ブドウの結実特性(有核果および無核果の着粒の多少)には品種間差異があり、5品種が有核果生産に適し、6品種は無核果生産に適する。 背景・ねらい...
集落協業経営体における水稲湛水直播栽培導入の経済効果発揮のための条件
要約 集落協業経営体が水稲湛水直播栽培導入による経済効果を発揮するためには、収量水準の向上、販売単価の高い品種導入、集落外への経営規模を拡大する等の条件が必要となる。 背景・ねらい 湛水直播栽培(以...