アズマネザサの繁茂した耕作放棄畑を森林に再生させるための植生管理
要約 アズマネザサ(以下、ササ)が繁茂した耕作放棄畑ではササとの競争、動物による食害、落葉落枝の堆積が重なり合うことで樹木の定着が妨げられる。ササの繁茂した放棄畑からの早期の森林再生にはササの刈取り、...
水田の休耕・耕作放棄が生物多様性に与える影響は生物群や環境要因によって異なる
要約 水田の休耕・耕作放棄は、乾田、谷津田・棚田や降水量の少ない地域では生物多様性を減少させやすく、逆に湿田、低地や降水量の多い地域では生物多様性を増加させやすい。生物群によっても差があり、両生類・...
葉面常在菌が分泌するエステラーゼ酵素の併用で病原菌による雑草の防除効果が高まる
要約 葉面常在酵母(Pseudozyma antarctica)が分泌するエステラーゼ(PaE)は、葉の表面を覆う脂質層を薄くする作用がある。雑草に病原菌を感染させて防除する生物防除法において、高濃度のPaE併用処理は、...
要約 都道府県、土壌グループ、土壌層位ごとに飽和透水係数、孔隙分布特性に応じた土壌水分量とこれらから計算される有効水分容量を整備した土壌物理特性値マップである。本マップは「日本土壌インベントリー」上...
要約 広い地域で作物の成長を予測する場合に適した手法である。本手法はバイオマス全体との比から作物の葉のバイオマス割合を推定する。本手法により、広い地域で推定する場合などに、その地域の品種などの情報が...
要約 多状態占有モデルを使って東北地域で分布拡大過程が記録されているマツ枯れ病と媒介虫の長期広域記録を解析し、マツ枯れ病蔓延の主要因と発生動態を解明する。多状態占有モデルとは、カテゴリカルな病害虫発...
要約 土壌酵素の活性測定において、評価に用いる土壌の量を任意の範囲内で正確に秤量すること、反応開始時の標準試料で基質の分解を抑えることによって、多検体を一度に精度よく測定できるように改良した手法であ...
殺菌剤の生態影響評価のための水生菌類を用いた新たな毒性試験法
要約 殺菌剤の生態影響をより適切に評価することを目的とした、複数種の水生菌類を用いた効率的な毒性試験法である。試験生物種は、生態学的重要性や開発した毒性試験への適合性を考慮して、我が国の水域に優占す...
窒素フットプリントに基づく日本の消費者の食生活改善による窒素負荷削減ポテンシャル
要約 窒素フットプリントは、人間活動により環境中に排出される反応性窒素の総量であり、窒素負荷に対する消費者影響の指標等として利用できる。日本の消費者の食生活改善(食品ロス・食べ過ぎの削減、1970年の和...
国内外における食の窒素投入・排出の実態と国連SDGsに沿った窒素負荷削減予測
要約 日本の食を支える窒素投入の70%、排出の40%は海外で生じ、フードチェーン全体の窒素利用効率は長期低下が続く。国連SDGsのNo.12「責任ある消費と生産」に沿った食品ロス・食べ過ぎの削減により、2050年の窒...
投稿型レシピデータを活用した開発農畜産物の普及に資する調理レシピ選定法
要約 投稿型レシピデータを活用して、アンケート等で明らかとなった消費者ニーズや、新規開発農畜産物の特性に合致した調理レシピを選定する手法である。農畜産物やその加工品の開発者や普及担当者が、食材利用が...
要約 「とよめき」多収・業務加工用水稲栽培マニュアルは、現地実証を含む試験結果に基づき、多収と業務・加工適性を両立するための生育目標や栽培管理技術と、業務・加工適性評価に関する情報を提供している。 ...
もち性大麦配合ご飯は大麦の割合が高いほど食後血糖値の上昇を抑える
要約 β-グルカンを多く含むもち性大麦「キラリモチ」搗精麦の配合比率を変えた麦ご飯は、白米のご飯と比べ、大麦の比率が高くβ-グルカン含量が多いほどグライセミックインデックス(GI)が低く、食後血糖...
水稲作の省力化と高品質化の両立可能な圃場基盤の改良と生産管理技術
要約 圃場の緩傾斜による迅速な入排水、堆肥連年施用と深耕による地耐力及び根域環境の向上、高畦と深水管理、成苗移植により、大型機械体系で省力かつ品質の高い減農薬・減肥の水稲栽培が可能になり、水稲作中心...
要約 ニュージーランドの子牛生産コストは日本の大規模経営平均の約7分の1であり、コスト格差の主な要因は周年親子放牧に加えて、自然交配、輪換放牧と哺育能力の高い繁殖牛選抜、ケール等を利用した冬季飼養、キ...
餅等の硬化が遅く、いもち病、イネ縞葉枯病に強い水稲糯新品種「愛知糯126号」
要約 「愛知糯126号」は、愛知県と農研機構が共同で開発したコシヒカリ熟期のいもち病、イネ縞葉枯病に抵抗性を持つ水稲糯品種である。生餅や大福等の餅菓子、米粉ブレンドパン等の柔らかさ保持性に優れるため、...
ソバから新たに単離した高付加価値ソバ品種育成のためのフラボノイド合成関連遺伝子
要約 ソバから新たに単離した複数の遺伝子はフラボノイド合成制御系で働く。これらの遺伝子を標的にした遺伝子型選抜等を実施することにより、高機能性や難褐変性等の高付加価値ソバ品種の効率的育成が可能となる...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
要約 第7、第18染色体の「タチナガハ」由来のダイズべと病抵抗性QTLとこれらの近傍マーカーは関東、東北地方のダイズ育種に利用できる。 キーワード ダイズ、ダイズべと病抵抗性、QTL、選抜マーカー、枝豆 背景・...
要約 96個の一塩基多型を利用して、10カ所のイネいもち病抵抗性遺伝子座上の合計24種類の遺伝子の有無を識別するアレイである。接種検定によらず簡便かつ正確に識別できる本アレイを利用することで、品種や系統に...