排せつ物のリサイクルに立脚する牧草生産全体から発生する温室効果ガスのLCA
要約 牧草栽培、排せつ物処理、肥料製造、機械作業を含めた牧草生産システム全体から発生する温室効果ガスは、スラリー施用より堆肥施用の方が少ない。 キーワード 永年草地、一酸化二窒素、二酸化炭素、メタン、...
要約 ブロッコリー「夢ひびき」を1月中下旬に定植し、トンネル栽培する作型において、側枝を1本または2本残すL字仕立てにより、約12cm径の頂花蕾を4月中下旬に慣行収穫した後、端境期である4月中旬~5月中旬に約1...
要約 トマトの施設生産において気温、日射、CO2濃度の環境情報および葉面積、果実乾物率の生体情報を用いてトマトの物質生産量や収量を推定できる。また、物質生産の推定値と実測値を比較することによ...
多日射条件時の茎数増加が促成栽培トマトの生育・収量に及ぼす影響
要約 トマト促成栽培において、多日射条件下における側枝追加伸長による収量の増加の要因は、面積あたりの花房数および着果数が増加することによって果実への分配率が高まることであり、光利用効率の向上や積算受...
生育・収量予測ツールによるトマト年間収量55t/10aの実現
要約 環境条件と品種特性から生育・収量を算出するツール(ソフトウェア)を用い、シミュレーションによって環境制御設定や栽培管理法を適正化することにより、糖度5°以上で、「鈴玉(りんぎょく)」では10a当た...
ペチュニアの転写因子PhCOL16は花冠におけるクロロフィル生合成を促進する
要約 転写因子遺伝子PhCOL16の過剰発現コンストラクトをペチュニアに導入すると、花冠におけるクロロフィル生合成酵素遺伝子の発現が上昇する。その結果、得られた形質転換体は花冠のクロロフィル量が増...
ペチュニア花弁におけるカロテノイドによる淡黄色花色の発現機構
要約 ペチュニア淡黄花品種はカロテノイド酸化開裂酵素遺伝子CCD4aの発現が抑制されているため、カロテノイドの蓄積は可能である。しかし、濃黄色花色の近縁属植物カリブラコアと比較するとカロテノイド...
アセトシリンゴン処理によるトルコギキョウの形質転換効率の向上
要約 アセトシリンゴンの存在下でトルコギキョウの葉切片とアグロバクテリウムの共存培養を行うことで、カルスの形成数とともに再分化したシュートの数が増加する。導入遺伝子を持つカルスの形成数も増加すること...
要約 八重咲きトルコギキョウの花弁数は生殖成長期初期1週間の日平均気温を下げると増加する。第1段花を指標として時期を限定した低温処理により、高温期においても花弁数が増加したトルコギキョウの省エネルギー...
フラワーアレンジメントの作成による高次脳機能障害者の記憶力向上
要約 フラワーアレンジメントの作成作業を利用した認知リハビリテーションプログラム(SFAプログラム)を、高次脳機能障害者が繰り返し実施することにより、記憶テストの成績が向上し、その効果は3ヵ月間持続する。...
ルテイン含量の保持とシュウ酸除去のバランスを考慮したホウレンソウのゆで調理法
要約 ホウレンソウのゆで調理において、機能性成分であるルテイン含量を保持し、シュウ酸を減少させるための最適条件は100℃、120秒であり、この条件ではルテインは77%保持され、シュウ酸は67%除去される。 キーワ...
ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」に発生する生理障害「果実軟化症」
要約 ハウス栽培の中晩生カンキツ「せとか」は、収穫期に軟化した果実が約3%発生する。その果汁は低糖高酸のため商品価値は低い。発生様式は、果盤部(ヘタ)の篩部に蓄積した多糖類の一種が、果実への光合成産物の...
リンゴ果皮の赤色の濃さおよび着色面積の識別に有効なDNAマーカー
要約 リンゴ果皮の赤色を担う色素であるアントシアニンの生合成を制御する遺伝子MdMYB1の近傍から設計したDNAマーカーMdo.chr9.4を用いることにより、リンゴ果皮の赤色の濃さおよび着色面積についての早...
カラムナータイプのリンゴでは根特異的ジオキシゲナーゼ遺伝子が地上部でも発現している
要約 普通樹形のリンゴでは主に根で発現しているジオキシゲナーゼ遺伝子が、カラムナータイプのリンゴでは根に加え、茎頂や葉などの地上部でも発現している。 キーワード リンゴ、樹形、カラムナー、根、突然変異...
リンゴ「ふじ」の果実の大きさに影響を与える樹体及び着果管理要因
要約 リンゴ「ふじ」の果実の大きさは、摘果時期や着果負担に加え、前年および当年の花芽率や新しょう長も影響する。 キーワード 果実肥大、着果負担、摘果時期、摘果程度、花芽率 背景・ねらい 日本では、リンゴ...
植物病原細菌Dickeya dadantiiによるリンゴ急性衰弱症
要約 数年生のリンゴ樹が地際付近から褐色の樹液を漏出し急激に枯死するリンゴ急性衰弱症は、植物病原細菌Dickeya dadantiiによって引き起こされる病害である。 キーワード リンゴ、果樹急性枯死症状、D...
ニホングリ在来品種「奴」の易渋皮剥皮性は「ぽろたん」と同様に劣性主働遺伝子支配である
要約 ニホングリ在来品種「奴(やっこ)」は「ぽろたん」と同程度の易渋皮剥皮性を有しており、「ぽろたん」と同一遺伝子座の劣性主働遺伝子に支配される。その易剥皮性遺伝子は「ぽろたん」と異なるか、古い共通祖...
要約 ニホンナシ成熟果実の主要な糖の含量を、育種実生集団においてQTL解析すると、スクロースからフルクトースとグルコースの代謝に関わるQTLが第1連鎖群と第7連鎖群に、全糖含量のQTLが第11連鎖群に同定される...
「Chimarrita」、「Coral」はモモせん孔細菌病抵抗性の有望な育種素材である
要約 ブラジルからの導入品種「Chimarrita」、「Coral」およびその後代系統は、「もちづき」および「つきかがみ」よりもせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の強い実生を高頻度で獲得するための交雑親として有効であ...
クリ幼木では晩秋から冬季の窒素施肥によって翌春に芽が枯死する危険性がある
要約 晩秋から冬季の窒素施肥によってクリ幼木では芽の枯死が発生する。多くの施肥基準では晩秋から冬季に基肥を施用する施肥体系になっているが、凍害発生が懸念される場合は晩秋から冬季の窒素施肥を避けるべき...