硬肉モモの原因因子はオーキシン生合成酵素遺伝子YUCCAの発現抑制である
要約 硬肉モモではオーキシン生合成に関わるフラビンモノオキシゲナーゼ(YUCCA)遺伝子の5'上流域にトランスポゾンが挿入し、果実成熟期に遺伝子の転写が抑制され、オーキシン量が増加しないため果肉が軟...
要約 ウメ「南高」に発生する葉縁えそ病(早期落葉や不完全花の発生を伴う)発症樹からは、アンペロウイルス属の2種のウイルスが高頻度で検出され、病原と推定される。発症樹においては、着果数の減少や果実の小型...
ブドウべと病抵抗性に関与する葉裏の毛じ密度を減少させる遺伝子座
要約 ブドウべと病抵抗性を付与する葉裏の毛じ密度を著しく減少させる遺伝子座が、欧州ブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」に見出され、同様の効果を持つアレルが由来の異なる欧州ブドウ「パルケント」...
要約 カキの甘渋性DNAマーカー領域の多型解析により甘渋性遺伝子型を推定することで、次世代で完全甘ガキ個体の獲得が期待できる非完全甘ガキ品種を選定できる。本法で選定した17品種を交雑親に用いることで、完...
べと病菌感染時に発現が誘導される「シャインマスカット」の防御応答関連遺伝子
要約 中程度のべと病抵抗性を示すブドウ「シャインマスカット」において、5種類の防御応答関連遺伝子の存在が明らかとなり、その中の一つであるPR-2 はべと病菌の感染時に発現誘導される。 キーワード ...
天然型アブシジン酸含有新規液剤散布処理でブドウ「ピオーネ」の果皮着色が向上
要約 植物生育調整剤として登録が予定される天然型アブシジン酸10%を含む液剤200倍水溶液をブドウ「ピオーネ」の着色始期に果房へ満遍なく散布することにより、収穫期の果実着色を向上させる。また、果面の汚れ、...
ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量の品種群における差異及びその糖度との関係
要約 ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量は、出荷時期別に比較すると早生品種群で最も高い値を示す。また、糖度とアスコルビン酸含有量はいずれの品種群でも有意な相関関係が認められることから、高糖度であ...
沖縄県産パインアップルのカロテノイド含量・組成の品種・系統間差
要約 沖縄県で栽培されたパインアップル18品種または系統の果肉部に含まれる主要なカロテノイドは、ビオラキサンチン、9-cis-ビオラキサンチン、β-カロテンである。18品種・系統はカロテノイド含量...
要約 新規に開発したカンキツグリーニング病原細菌(CLas)培地により、人工条件下でCLasを再現性よく高効率に培養できる。さらに、本培地にオキシテトラサイクリンを添加することで、CLasの増殖促進作用が認められ...
省力的な採水法による六フッ化硫黄を指標とした地下水の年代測定
要約 井戸用採水器の使用により採水時間の短縮を可能にする六フッ化硫黄を指標とした地下水の年代測定法である。ポンプを使用しないため調査機材の簡素化・軽量化が可能であり、採水時間の短縮効果に加え、調査者...
要約 上流側ため池の決壊による氾濫流が流れ込んだ下流側各ため池の水収支計算により、連鎖決壊を判定するための手法である。本手法により、連鎖的な決壊による浸水想定区域を算定でき、ハザードマップや浸水想定...
スマートフォンにより現場での災害対応に活用できる「ため池防災支援システム」
要約 ため池での現場対応や緊急対策に活用するためのスマホ版「ため池防災支援システム」である。ユーザーインターフェースを一新させ、過去の災害情報の閲覧などの新たな機能も追加し、自治体が視覚的に使いやす...
要約 立体化学的精度を高めた天然化合物の立体構造を収録したデータベースである。本データベースはゲノム研究によって同定され機能不明である遺伝子産物の生理的役割を推定する立体構造アノテーションを行うため...
農研機構およびナショナルバイオリソースプロジェクトのイネおよびコムギの遺伝資源情報横断検索システム
要約 NAROとNBRPが有するイネ・コムギ遺伝資源のパスポートデータを統合し横断的に検索できるシステムである。本システムの活用により、我が国の民間事業者等の育種関係者が遺伝資源情報に効率的にアクセスできる...
ヘプタクロル類リスク低減のためのカボチャ作付適否判断を支援するアプリケーション
要約 ヘプタクロル類の残留基準値超過回避の観点からのカボチャ作付の適否判断を支援できるアプリケーションである。ほ場内1点(1haあたり25点の混合試料)と数点(4点を推奨)の土壌中ヘプタクロル類濃度から、ほ場...
要約 水田土壌中の溶存ヒ素は気相率が閾値0.04~0.10 m3 m−3を超えると不溶化するのに対し、溶存カドミウム濃度は気相率とともに直線的に増加する。適切な水管理により気相率をヒ素...
要約 含鉄副産物を土壌に施用すれば玄米の無機ヒ素濃度を抑制できる。ヒ素を吸収しにくくする節水栽培と組合せることで、さらに無機ヒ素濃度を低減できる。市販含鉄資材に代わり含鉄副産物を利用することで、低コ...
地球温暖化による穀物生産被害は過去30年間で平均すると世界全体で年間424億ドル
要約 過去30年間(1981-2010年)の温暖化による主要穀物の世界の平均収量の低下は、トウモロコシ4.1%、コムギ1.8%、ダイズ4.5%と推計される。また、推計された生産被害額は合計で年間424億ドル(トウモロコシ223億ド...
複数の気象機関の季節予測データを利用した新たな穀物収量予測手法
要約
DNAバーコーディングによるセイヨウミツバチが利用する花粉種組成の定量的分析手法
要約 セイヨウミツバチが巣箱に持ち帰る花粉団子の一部を個別に秤量した後、DNAバーコーディングを用いて種同定し、種(属)ごとの重量を合算する方法である。本手法により、セイヨウミツバチが花粉資源としてどの...