要約 変温動物の発育速度(1/発育日数D)と外気温(T)の関係は、これまで直線式(有効積算温度法則の式)を当てはめられることが多かった。一方、S字曲線式のSSI modelは、より実情に即してい...
要約 ズワイガニ稚ガニを水温1,3,5,8℃の条件下で、1齢から8齢まで飼育した結果、稚ガニの脱皮成長率((脱皮後甲幅-脱皮前甲幅)/脱皮前甲幅×100)は水温5℃において最も高いことが明らかとなった。また、...
要約 友釣用アユ種苗の産業的価値を高めるために、河川遡上アユを親とした種苗(F1)生産を行い、従来の手法で生産した継代種苗(F2)と、成群性試験および釣獲試験により比較した。その結果、F1種苗は低水温下で...
要約 ヒラメ種苗放流では回収率向上の手段として放流種苗の大型化が有効と考えられているが、大型種苗の逃避能力が小型種苗より優れていることを実証した事例は乏しい。佐渡島真野湾の例ではイシガニの捕食が放流...
要約 放流後のヒラメ種苗の生残を高める手法として、天然海域に設置した囲い網で馴致する区と直接放流(対照区)を比較した。馴致の効果として、潜砂率と天然餌料の捕食状況を比較したところ、1週間の馴致で潜砂...
要約 ズワイガニ稚ガニの安定的な量産技術の開発を目的とし、2008年度に解明したメガロパの生残に適した飼育水温の効果を量産規模で実証した。その結果、稚ガニの総生産数は昨年度の1.8万尾を上回る約3万尾となり...
要約 褐色米を引き起こすAlternaria alternataは、開花期の籾内へ落下した直後から胞子が発芽し、菌糸が伸展する。同じくCurvularia lunataは、落下3日頃から胞子が発芽し、菌糸を伸展させる。両菌による褐色米は...
メトミノストロビン剤と、亜リン酸液肥またはケイ酸資材との併用による褐色米防除効果
要約 メトミノストロビン粒剤の出穂20日前施用と亜リン酸液肥の出穂10日後施用は Curvularia 菌、Alternaria 菌による褐色米の発生を、同じくメトミノストロビン粒剤施用とケイ酸資材の最高分けつ期施用は Altern...
種子調製後加温処理による早期出荷コシヒカリ種子の発芽勢向上技術
要約 極端な遅植えは避け、収穫後30℃で乾燥することにより、発芽勢(5日目の発芽率)、が高くなる。種子調製後に発芽勢の低い種子を15℃~30℃で一定期間加温することにより、発芽勢を飛躍的に向上させることがで...
植物性乳酸菌FPL1を用いた米ヨーグルトタイプ発酵食品の開発
要約 胃酸耐性・胆汁耐性に優れ、米や米糖化物での生育が良好でかつ発酵物の風味・嗜好性が優れていた乳酸菌 Lactobacillus sp. FPL1を選抜し、米の乳酸発酵食品を開発した。 キーワード 米、加工、乳酸菌、発酵...
イタリアンライグラスのカリウム濃度を適正に保つ土壌中交換性加里濃度
要約 イタリアンライグラス草地の適正土壌管理として、土壌中の交換性加里濃度を乾土100g当たり44mg未満とすることで、テタニーを2.2未満、カリウム濃度3.0%未満に抑え、600kg/10a程度の乾物収量が得られる。 キ...
要約 肥育後期豚用飼料にサバ油を添加給与することにより、胸最長筋中に含まれる脂肪のドコサヘキサエン酸(DHA)を増加させることができ、また、サバ油を微粒二酸化ケイ素に吸着させ固形化することにより取扱...
要約 ウシ単為発生胚(PA胚)の共移植による受胎成績の向上を図るため、受胚牛へ移植するPA胚の有効胚数と発情周期への影響を調査した結果、PA胚の2胚移植により黄体退行の抑制効果が認められる。 キーワード ウ...
第2染色体長腕に座乗する炊飯米の「粘り」に関するQTLの効果
要約 炊飯米の「粘り」に関するQTLが第2染色体長腕領域に存在する。同領域のKA68およびKA80は、「粘り」の選抜に利用できるDNAマーカー候補である。 キーワード イネ、食味、粘り、QTL、第2染色体 背景・ねらい...
晩生、多収、極良食味で高温登熟性が高い水稲新品種候補「越南208号」
要約 「越南208号」は寒冷地南部では晩生の早に属し、多収、極良食味で、「コシヒカリ」より高温登熟性が高く玄米品質が優れる。 キーワード イネ、晩生、多収、極良食味、高品質、高温登熟性 背景・ねらい 全国...
福井県におけるMBI-D耐性イネいもち病菌はレース007.0において頻度が高い
要約 福井県に分布するMBI‐D耐性イネいもち病菌はレースが007.0と003.0の2種類である。特に007.0において耐性菌頻度が高い。また、耐性菌のPot2rep‐PCR法に基づく遺伝子型は多様性を示す。 キーワード いもち病...
要約 コシヒカリの5月中旬移植での全量基肥施肥を行うには、高地力圃場では、速効性窒素を施用せず、基肥時に遅効性窒素のみを4kgN/10a程度施用する。低地力圃場では、慣行の全量基肥肥料を6~7kgN/10aの範囲...
要約 水稲の地上部生育において分げつ発生が旺盛な条件では、冠根数が多く根群が早く形成されるが、細い根が多くなって登熟期の活力は低下する。深水処理等で分げつ抑制を行っても根群への影響は小さいが、最高分...
要約 「越南208号」は草丈は低いが、中後半の生育が旺盛である。植付株数19株/m2、基肥窒素0.6~0.7kg/a、穂肥窒素0.2kg/aの2回施用の栽培により、良食味で63kg/aの収量が期待される。 キーワード 水稲、奨励品種...
要約 本データベースは、「五訂日本食品標準成分表」に掲載されていない福井県特産農林水産物の栄養成分を明らかにしたもので、福井県独自の調理・加工方法ごとに、その調理例と併せてインターネットのホームペー...