要約 夏季のシャットネラ赤潮と冬季のユーカンピア赤潮を対象に、近年の海況条件に対応した赤潮発生予察技術を開発した。夏季赤潮について競合種密度や環境条件を用いた統計解析によって、冬季赤潮については統計...
要約 パルス変調型光合成測定装置を活用し、現場海域での水柱基礎生産量を推定する技術を開発するとともに、従来法(明暗瓶法)による測定結果と比較検討した。また得られた基礎生産量について海域間で比較を行っ...
大阪湾において8~10月に出現したウシノシタ科稚魚3種の形態と分布
要約 大阪湾で8~10月に出現したウシノシタ科稚魚の形態および分布を調査した。イヌノシタ、アカシタビラメ、ゲンコの3種が採集され、鰭条数や左眼と口の位置関係、有眼側の黒色素胞の分布、眼径により識別が可能...
要約 養殖ノリの色落ちが頻発する東部瀬戸内海において、兵庫県、岡山県、香川県、徳島県、大阪工業大学、瀬戸内水研と共同で形態別窒素の動態について調査した。大阪湾奥部の栄養塩濃度は東部瀬戸内海の中で最も...
要約 大阪湾の栄養塩レベルの指標として大阪府域におけるリンの発生負荷量と、底曳網の主要漁業生物(タコ類、エビ・カニ類、シャコ類およびシタ・カレイ類)の漁獲量との関係について検討した。これら底生魚介類...
要約 大阪湾産イヌノシタについて、耳石断面をメチルバイオレットBで染色して輪紋を計数し、年齢と成長を明らかにした。染色により出現した輪紋は満1歳から1年に1本、産卵期(6~7月)に形成される年輪であると確...
環境要因、特に貧酸素と台風が大阪湾のガザミの加入に及ぼす影響
要約 ガザミの漁獲量は大きく変動することから、大阪湾における漁獲データと環境要因との関係を調べた。漁獲データには1984~2008年の石桁網漁業者のCPUEを用い、主成分分析と重回帰分析を用いて解析した。この結...
麻痺性貝毒原因種Alexandrium tamarenseの日周鉛直移動と毒量の変化
要約 Alexandrium tamarense赤潮が確認された2007年春期に堺出島漁港で昼夜観測を行い、日周鉛直移動と環境、細胞毒量の変化を調査した。日中、遊泳細胞は表層に集中分布したが、日没後分散し、底層で密度...
要約 大阪湾で2006、2007年にAlexandrium tamarenseおよびA.catenellaシストの調査をおこなった。2006年は全域で確認されたが、密度は東部沿岸で高かった。2007年は春期の A.tamarense赤潮...
無加温ハウスにおける「田辺」ダイコン、「天王寺」カブの採種時期の早期限界
要約
無加温ハウスで「田辺」ダイコン、「天王寺」カブを採種栽培する場合、慣行の採種時期より1か月早く収穫(早刈り)しても発芽率60%以上の種子が採種できる。この場合の乾燥種子の1...
要約
養液栽培におけるミツバ立枯病の防除には、乾燥種子を「時間(分)=-1.1158×温度(℃)+65.806」(45.7℃~59.6℃の温度範囲で有効)の温度・時間条件で温湯処理するのが有効である。
要約
「きぬむすめ」の収量は「日本晴」をやや下回るが、「コシヒカリ」並の良食味で外観品質に優れている。そこで、「きぬむすめ」を鳥取県における平坦部向けの中生品種として奨励品...
背景・ねらい
国内で養成したカンパチ親魚の通常の産卵期は5~6月であるが,天然魚は中国海南島からベトナム沖を産卵場として,産卵期は11月~翌年3月と推定されている。国内養成親魚の産卵期が約半年遅い...
要約 育苗箱全量施肥法において従来困難とされた多量施用(約1,500g/箱)が肥料位置を床土上から床土下に変えることで可能となる。これにより疎植栽培(条間30cm×株間30cm、移植箱数9~10箱/10a)に必要な窒素量...
要約 ダイズ子実中カドミウム濃度はアルカリ資材施用により顕著に低下する。アルカリ資材の施用で土壌pHを1高めることにより子実中カドミウム濃度は50~76%低下する。資材の施用効果を高めるには施用後の耕耘回...
レンゲの生育安定化技術と地上部保有窒素量の推定による減化学肥料水稲栽培技術
要約 レンゲの生育を安定化し雑草を抑制するためには、前年の水稲収穫後秋起こしを行い耕転砕土後に播種を行うことが有効である。またレンゲの占有率から植物体地上部窒素保有量が予測可能であり、水稲の減化学肥...
Pythium myriotylumによるナデシコ「テルスター」およびペチュニア立枯病(仮称)の発生
要約 セル育苗および鉢上げ段階のナデシコ(「テルスター」Dianthus chinensis L.×D. barbatus L.)およびペチュニア(Petunia×hydrida Vilm.)幼苗において、高温期に地際部の茎や下葉に黄化や萎凋を伴う立枯れ...
花たたき法によるナスのアザミウマ類成虫の生息密度推定および被害解析
要約 チャック付ポリ袋内でナスの花を指で所定回数たたいてアザミウマ類成虫を袋内に落下させる花たたき法により捕獲虫数を調査することで、花におけるアザミウマ類成虫の生息密度が推定でき、被害解析を行うこと...
豆腐粕・野菜屑・廃シラップ等を利用した乳酸菌(L.plantarum)の高濃度培養
要約 豆腐粕と野菜屑を培地原料に使用し、廃シラップを糖源として加え、小麦ふすまで水分調整した食品廃棄物由来の固形培地で乳酸菌(L.plantarum)生菌を培地1gあたり10億個以上に増殖させることができる。 キー...
要約 メタン発酵消化液にポリ硫酸第2鉄溶液と0.5%MP184(高分子凝集剤)溶液を加えて強く混合すると、容易に透明な処理液を分離できる。この処理液を用いてユーグレナが培養・増殖可能で、乾燥品を用いたヒナの...